車検で必要なものに関する記事の続きになります。以前の記事は以下
見積もり項目を取捨選択して安くする
ギョッとする見積もりの中に
必ず必要な整備とそうではない整備があります
そこを整理して、必ずしも車検に必要というわけではない項目を削除すると
だいぶ安くなるのではないでしょうか。例えば
- ブレーキオイル交換
- エンジンオイル交換
- フィルター類
これらは交換しなくても車検は通ります
また、ブレーキパッドは1~2㎜程度でも車検は通ります
加えてダストブーツ類は
“劣化”
なら交換の必要はありません。しかし
“亀裂”
だと車検が通らないので交換が必要です
同様に各種オイルも
“にじみ”
は車検に通りますが
“漏れ”
は通りませんのでご注意を
ちなみに漏れか?にじみか?は
床に滴るのか?否か?
で判断します
また、足回りの部品は左右同時交換が基本ですが
車検を通すためだけとして
悪い方だけ交換するのもありでしょう
7年目3回目の車検が高値になりがち
当社も含めて全体的にそういう傾向です
メーカー&車種問わず
昨日までどこも悪くなく
快適に運転していたのに
車検を迎えてなぜ急にそんなにお金がかかるのか?
納得いかない方も多いと思います
「どこも悪くないのに・・・」
でもそんな快適な車を整備士が下から覗くと
消耗と劣化によってこれから大変なことが起きることを
ハッキリと予感させる現象が既に起きているのがすっかり見える
それがブレーキと足回り
“必ず必要な整備”として計上され
車検代が高くなる
車検代が高くなる原因はブレーキの消耗とゴム製部品
7年3回目の車検が高くなる理由は主に
ブレーキ装置と足回りのゴム製部品の劣化です
特にゴム製部品は部品代が数百円~1千円程度
しかしこの部品を交換するには非常に手間暇がかかる
なので項目ごとに1万円前後の技術料が追加されます
代表的な交換部品と作業
代表的なのが
- ブレーキパッド
- ブレーキ・マスターシリンダーのオーバーホール
- ブレーキシュー交換
- ドライブシャフトブーツ
- タイロッドエンドダストブーツ
- スタビライザーリンクダストブーツ
- ボールジョイントダストブーツ
- タイロッドベローズ
要はブレーキと稼働部のゴムカバー
これらはどんなに丁寧に乗ってても
必ず消耗劣化して交換が必要になる部品です
部品代は安価ですが工賃高め
なぜなら分解する必要があるから
節約しても修理は必要
車検代を安くしても
消耗している部品が長持ちすることはありません
近い将来必ず修理交換が必要になる部品です
節約して車検を通しても
整備士の話をよく聞きながら
車検後も必要な部位を少しずつ修理してくべきでしょう